2019年3月5日

札幌大谷高校(北海道) 初出場

 創部10年目で初出場した昨秋の明治神宮大会で初優勝の快挙を成し遂げた。春夏通じて初めてとなる甲子園でも快進撃が期待されるが、選手たちにおごりはない。「神宮大会は過去のこと」とエースの西原が言えば、女房役の飯田主将も「初戦突破を目指して一生懸命頑張りたい」とあくまで謙虚。明治神宮大会と同様に、目の前の1勝に注力する。
 日本一の原動力になった投手の二枚看板はひと冬越えて、レベルアップした。明治神宮大会決勝の星稜戦で1安打1失点(自責0)完投した本格派右腕の西原は「周りのみんなから体が大きくなったと言われる。バッターを相手に投げるのが楽しみ」と最速142キロの更新を見据える。
 右横手から切れ味鋭いスライダーとシュートを駆使する背番号17の太田は、昨秋公式戦12試合中10試合に登板、チーム最多の47回1/3を投げて防御率は0・95を誇る。相手に考える間を与えないほどのテンポの良さでゴロの山を築き、明治神宮大会準決勝の筑陽学園戦では8回まで無安打無得点の快投を演じた。
 「あまり人と争うのは好きじゃない。背番号は17でいい」とおっとりとした口調で話す太田だが、マウンド上では強気。「バッターは誰であっても、サイン通りに投げられれば打ち取れる」と新球のシンカーも携え、初めての甲子園に挑む。
 投手陣は年明けから室内練習場のブルペンで投げ込みを行ってきた。船尾隆広監督(47)は「西原と太田は頭二つ抜けている。ボールの切れが去年の秋より数段いい」と二枚看板に絶大な信頼を寄せる。
 明治神宮大会準々決勝の国士舘戦で先発した1メートル96の大型左腕の阿部も成長中。5人を予定するベンチ入り投手の残り3枠を争う競争は激化している。
 野手間の競争もし烈さを増している。「明治神宮大会のメンバーが中心になるが、新たに食い込んでくる選手が2人、3人とほしい」と船尾監督。昨秋よりもレベルアップしたチームで甲子園に乗り込む。
(スポニチ発行2019センバツ特集号から)

error: Content is protected !!