2019年3月7日

国士館高校(東京) 10年ぶり9度目

 

 「史上最弱」から10年ぶりとなる春の聖地へ駆け上がった。
 10年ぶりに優勝した昨秋東京都大会。背番号3の右腕・白須の成長が目覚ましかった。自身初めての公式戦ベンチ入りだったが、明治神宮大会までの9試合中8試合で先発するフル回転ぶり。粘り強く打たせて取る投球で試合をつくった。
 「入学時は制球力がなく信頼もされていなかったので、秋に優勝できて自信になった」
 最速は135キロながら、カットボールの習得が飛躍の大きなきっかけとなった。投球の幅を広げるため、永田昌弘監督(61)から都大会直前に習得を勧められた。「カットが投げられるまでブルペンから帰ってくるなと言われて、必死に練習しました」と白須は苦笑いしながら振り返る。女房役の沢野とブルペンで握り方を試行錯誤し、ようやくしっくりくるものを見つけた。これが転機となった。相手打者に的を絞らせない投球で、明治神宮大会ではエースナンバーを背負った。
 同大会では初戦で敗れただけにさらなる制球力アップを目指し、テークバックを工夫した新フォームに挑戦中だ。「1番をもらったけど、良い投球ができていない。甲子園こそ良い投球をしたい」と恩返しの思いを口にした。
 白須だけではない。投手陣は豊富な顔ぶれだ。都大会まで背番号1を背負った山崎はリリーフを務め、白須との継投で勝利につなげてきた。左腕・石橋も都大会3回戦の関東第一戦で抑えを務めるなど救援向き。右腕・中西も明治神宮大会で全国のマウンドを経験した。昨秋公式戦で登板こそなかったが、左腕の岩瀬も緩急で打ち取る軟投派で石橋に負けじと、ひと冬の成長を見せる構えだ。
 選抜は初出場の1991年、2度目出場の93年と続けて4強入りし「春の国士」の異名を取る。2000年以来の春1勝から勢いに乗り、その名を再び全国に知らしめる。

(スポニチ発行2019センバツ特集号から)

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