2019年3月8日

龍谷大平安高校(京都) 3年ぶり41度目

 「返る男」から「還す男」に姿を変えた。主将で4番を担う水谷は重圧を力に変え、甲子園に戻ってきた。
 「昨年の方が、出られない先輩がいる中での出場で出塁しないといけないなどプレシャーがあった。平安の4番は打って当たり前だが“打つ”ということだけに取り組める意味ではプラスです」
 昨夏は1番打者として全3試合に出場。1回戦・鳥取城北戦では同点の9回2死無走者から四球で出塁すると二盗、三盗を決めサヨナラ打で決勝の生還。同校の通算100勝となるメモリアルゲームにその名を刻んだ。
 高校入学時から授業をきっかけに「読書」が好きになったといい、通学の電車内で話題の小説や野球に関するものを読破。巨人・上原の著書『覚悟の決め方』では「不安にならないために練習するといったことが書いてあり、練習での気持ちの持ち方が変わった」と好影響を受けた。
 昨夏以上に内外角ともに厳しい攻めを強いられたが、打撃練習で「常に1球で仕留める」と初球から全神経を集中させて取り組み、昨秋10試合では、すべてチームトップの打率・447、2本塁打、13打点。近畿大会準々決勝・市和歌山戦では1点を追う8回に三塁打で同点の生還を果たすなど劣勢をはね返す打撃でけん引した。
 「一戦一戦だが、日本一に挑戦しようとやってきた」。近畿王者として臨んだ14年は優勝。吉兆データも味方に“頼りになる男”がVへと導く。

(スポニチ発行2019センバツ特集号から)

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