2019年3月5日

札幌第一高校(北海道) 2年ぶり3度目

 

昨秋公式戦8試合のチーム打率は・337。その数字以上に、大坪と村田の3、4番コンビの打撃は力強い。大坪の打率5割、村田の4本塁打14打点は、いずれもチームトップ。「三度目の正直」の選抜初勝利は、2人のバットが鍵を握る。
 4番の村田は昨秋の北海道大会2回戦・札幌日大戦の右翼場外弾など高校通算24本塁打。だが村田は言う。「自分には甘かった部分があった。もっと粘り強くできたのでは、と思っている」。同準決勝の釧路湖陵戦は無安打、札幌大谷との決勝もわずか1安打。秋季大会以降は「バッティングをもっと極めたい」という思いが高まり、菊池雄人監督(46)の指摘も受け、外角球を逆方向の左中間に強くはじき返すことを意識してきた。
 昨秋から体脂肪率は2%絞った17%となった。技術だけでなく肉体もレベルアップ。“本塁打”を過度に意識することはないが、札幌日大戦の一発は1点を追う場面での逆転2ランで、村田自身の中でも理想の一発だった。「本塁打でチームに流れをつくることができた。甲子園でも場面によってはそういう一発を打ちたい」と思いは強い。
 村田が「剛」なら、大坪は「柔」だ。秋季大会中にバットのヘッドが下がる悪癖を修正して安打を量産した。「自分はパワーがあるわけではない。塁に出る、そして次につなぐ。それが自分の役目」。携帯電話には中学時代から撮りためた自分の打撃の動画や写真が入っており、迷った時や気になる時に見返してきた。体重は昨秋から8キロ増とパワー不足解消も心がけてきた。
 村田とともに前の代から試合出場して経験豊富だが、初回に必ず打順が回る今の3番にやりがいを感じている。「北海道大会(決勝)で負けたのに(甲子園への)チャンスをもらえた。精いっぱいプレーして、北海道代表として勝ち続けたい」と大坪。秋季大会メンバー唯一の、難関私立大などを目指す「文理コース」所属で東京六大学志望の3番打者は分析力を生かした“読み”で勝負する。
 菊池監督は「(今回を含め)3度の選抜では一番打撃がある」と中軸への期待は高い。過去2度は好機で得点を取りきれなかったが、今春は違う。

(スポニチ発行2019センバツ特集号から)

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