2019年3月13日

広陵高校(広島) 6年ぶり24度目

 

 強力な「三本の矢」を形成する河野、石原、森が同時にエース争いに火花を散らす。
 148キロ右腕の河野は「常に日本一になることを意識して練習に取り組んでいるつもり」と力強い。昨夏の甲子園では敗れた二松学舎大付戦で1イニングを経験。秋は背番号1を勝ち取り全13試合に登板した。中国大会の創志学園戦では8回4安打完封し、今秋ドラフト1位候補の西に投げ勝った。
 投球時における下半身の安定感アップへシャドー投球やマウンドでの投球時に歩幅を維持したまま体重移動を意識する。「神宮大会ではリリーフだった。選抜では絶対に先発してゼロに抑えて投げ勝ちたい」と意気込む。
 左腕の石原は悔しさを力に変える。明治神宮大会の星稜戦に調子の良さを買われ先発。3回まで6奪三振で無失点も、4回に6長短打を浴び途中降板。7回コールド負けの要因となった。「球が高かったし、修正能力がないせいで7失点もした。低めに集めてゴロを打たせる投球をしたい」。しなやかな腕の振りからスライダーや2種類のカーブを操り奪三振率も12・86と高い。最速は139キロだが「春は145キロを出したい」と成長を誓う。
 もう一人の左腕・森は最速142キロ。「制球力もスピードも河野の方が上。なんとか抜けるように」。昨秋大会後に指の長さを生かして落ちる球の習得を決意しライバルの河野から握りを教わった。「年末には思うように投げられるようになった」と新球で投球の幅を広げる。
 中井哲之監督(56)は「3人に同じくらいの力があったが、秋は河野が頭一つ抜けたかな」と評する。勢力図は春までに塗り替えられるのか。激しい争いは最後まで続く。

(スポニチ発行2019センバツ特集号から)

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