2019年3月13日

呉高校(広島) 2年ぶり2度目

 

 激戦を投げ抜いた自信が表情に浮かぶ。“鉄腕”沼田仁はエースの自覚を口にする。
 「タイヤ引きやタイヤ押しで足腰を鍛えているので、スタミナには自信があります。甲子園でも1人で投げ抜くつもりです」
 秋はチームの全11試合に登板し9完投。先発を回避した広島大会決勝の広陵戦も初回無死から救援して最後まで投げており、計10試合のアウトを1人で奪った計算だ。中国大会準決勝の米子東戦ではタイブレークの延長13回に3失点。「簡単に2アウトを取った中で、最後のアウトが取れなかった」。181球を投じてなお、勝負を分ける1球の大切さを思い知った。
 捕手の秋山が、変化球で打たせて取るタイプと分析する技巧派。生命線の制球力を磨くため「ゾーンの中でボールを散らしていく」投球術を意識する。勝負球をスライダーに頼ることが多かったが、中国大会後に1学年先輩の中田光稀さんからフォークを教わるなど、向上心にあふれる。
 呉が選抜に初出場した2年前の至学館戦が印象に残っているという。「9回に2点差を追いつき、最後は延長戦で勝って粘り強かった」。先輩たちに負けない粘りの投球で、勝利の瞬間までマウンドを守り抜く。

(スポニチ発行2019センバツ特集号から)

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