2019年3月15日

松山聖陵高校(愛媛) 2年連続2度目

 

 2年連続となる聖地へ導いた根本は1メートル88の大型右腕。いずれもプロ野球へ進んだOBのアドゥワ誠(広島)、土居豪人(ロッテ)に連なる系譜だが、150キロに迫る剛球を持つわけではない。スター選手不在のチームが勝機を求めたのは、地道な努力を怠らない真摯(しんし)な姿勢と抜群のチームワーク。その象徴たり得る存在としてエースで主将の二役を託された。
 「技術練習だけではなく、私生活も野球につながってくる。キャプテンはやったことがなかったけれど、周りもしっかりサポートしてくれます」
 長身から投げ下ろす角度ある真っすぐに、昨秋から投げ始めたフォークが武器。最速は136キロでも外角低めへの制球力に絶対的な自信を持つ。伊予、松山商戦はともに7回コールド勝ちながら連続完投。四国大会準決勝・富岡西戦では1点を勝ち越した7回途中から登板し3回無失点で選抜出場を確実にした。冬場は下半身強化を目指し徹底した走り込みと同時にウエートトレーニングにも励んだ。体重も昨秋から4キロ増に成功。下半身に粘り強さが増したことで体重移動がスムーズとなり、より打者の近くでボールをリリースできるようになったという。
 チーム全体では、半分ずつだった打撃と守備練習の割合を新チーム結成後は「足が使えないし5点以上を打って取らないと勝てない」と打撃7、守備3に。昨秋の愛媛大会5試合では計37得点(1試合平均7・4)を挙げた。3位決定戦では今治西の好左腕・村上を序盤の集中打で攻略。続く四国大会では投打がかみ合い、過去最高となる準優勝を果たした。
 「自分たちの代で甲子園初勝利を挙げたいし、選抜の経験を生かして松山聖陵が達成したことのない春夏連続出場を目指したい」
 出場決定後に荷川取秀明監督(37)による部員への暴力行為が発覚し、大会では中本恭平コーチ(30)が指揮を執ることが決まった。16年夏、18年春はともに初戦敗退。個々の力を余すことなく結集してアクシデントを乗り越え「三度目の正直」を狙う。

(スポニチ発行2019センバツ特集号から)

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