2019年3月6日

春日部共栄高校(埼玉) 22年ぶり3度目

 

 22年ぶりの春の聖地で二刀流・村田が躍動する。投手にして打撃でも抜群の潜在能力を持つ、エース兼4番。その実力を知らしめたのが昨秋関東大会準々決勝・横浜戦だ。
 153キロ左腕でドラフト1位候補の呼び声高い相手エース及川が投じた内角直球を捉え、見事にソロ本塁打。結局、及川をマウンドから引きずり下ろしてコールド勝ちを収めた。「超、気持ち良かった。一生の自慢です。良い投手を打てたことで自信になった」。
 昨年のチームは春の埼玉県大会、夏の北埼玉大会でともに初戦敗退と苦杯をなめた。村田は入学後期待されながらも故障続き。昨夏はベンチ入りもかなわず、秋を迎えるまで公式戦登板は1試合のみだった。そんな中、6月に首脳陣から「おまえが次のチームはエースで4番」と指名された。「俺が4番?とびっくりした」。驚きの一方で、ケガでチームに迷惑をかけ続けてきた自分に寄せられる期待の大きさに発奮する思いが湧き上がった。
 腰や右肩に故障が続発したため、まずはインナーマッスルを鍛えて体を整えると、県大会初戦から関東大会準決勝までの8試合を1人で投げ抜いた。最速も1キロ更新し147キロをマークした。打っては・405のハイアベレージに加えて2本塁打。決勝こそ桐蔭学園に敗れ「完全に力不足です」と悔やんだが「ペース配分が分かってきた」と収穫をつかんだ秋となった。
 選抜に向けての練習は本格化している。すでに捕手を座らせて投球練習を開始。目標は甲子園で150キロの大台突破で「分かっていても打てない直球を投げたい」と高みを見据える。「星稜の奥川と対戦したい」と今大会屈指の右腕との対戦を熱望し「全部すごい。投打両方で対戦したい」と闘志をかき立てている。奥川、及川だけじゃない。村田も堂々と大会の「主役」に名乗りを上げる。

(スポニチ発行2019センバツ特集号から)

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