2019年3月7日

山梨学院高校(山梨) 5年ぶり3度目

 

 春夏合わせて10度の甲子園で乗り越えられなかった「2回戦の壁」を今度こそ越える。吉田洸二監督(49)は「1大会で2勝したことがないので目標は2勝。歴史の駒を進めたい。たくさんの人が応援してくれている。結果はどうあれ力を出し切ってほしい」と選手に期待した。
 野村は高校通算34発を誇り、今大会でも長打が期待される注目の右の大砲だ。1メートル80、88キロと恵まれた体格から繰り出す長打力が魅力。昨夏甲子園では1回戦で高知商に12―14という打撃戦の末に敗れたが、ソロ本塁打を放った。昨秋公式戦では8試合で4本塁打、18打点。打率5割と合わせチームの「3冠王」と存在感を見せた。
 「甲子園の一発は自信になった。歓声に圧倒されて、すごく気持ち良かった。春もできたら打ちたいという気持ちが強い」
 入学当初は体重99キロ。1年時はまったくレギュラーに食い込むことができなかったという。「このままではまずい」と食事量を調整しポール間走など投手と同じランニングメニューをこなして88キロまで落とした。すると体全体や腰の回転に切れが出て「バットが出やすくなった」という。
 スイングスピードも上がったことで、長打力がアップ。本塁打を量産し始めた。夏に日焼けして真っ黒になっていたこともあり、吉田監督が付けたあだ名は、ソフトバンクのキューバ人大砲になぞらえた「デスパイネ」。野村は「名付けてもらって感謝しています」と照れ笑いした。
 同校グラウンドでの練習試合で165メートル弾も放ったことがある怪力の持ち主だが、指揮官によると「スクイズも上手」で実際にサインを出したケースもあったという。好きな食べ物は肉かと思いきや魚で、愛知県出身らしく八丁みそも大好き。普段はチームメートの杉村と即興のラップを披露する明るいキャラクターで盛り上げる。ひと冬でさらにパワーアップし、春の聖地でもアーチをかける。

(スポニチ発行2019センバツ特集号から)

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