代表挨拶

スポーツニッポン新聞社のコーポレートサイトにアクセスいただき、ありがとうございます。日頃のご愛顧を心より感謝いたします。

スポニチは1949年2月に大阪で産声を上げて、今年、創刊75年を迎えました。節目にあたって、私たちは新たな会社の存在意義、いわば使命としてこのことばを掲げることにしました。

 

“あなたの楽しいをもっと愉しく”

 

 「楽しく」「愉しく」はともに「たのしく」と読みますが、それぞれに異なる意味や思いを込めます。人それぞれが直感的に感じる「楽しい」という感情を、より深い喜びや感動、心の充実を示す「愉しい」気持ちに変える―これこそが私たちの使命です。スポニチが世の中にあり続けるため、不変とする大切な存在意義です。

75年前の創刊当時、日本各地が空襲により焼け野原となり、娯楽どころではない国民も多かったはずです。そうした中、スポニチはスポーツを「日常生活にはなくてはならない存在」と位置付けて、次の創刊のことばを掲げました。

 

『明るく愉しい生命の焔(ほのお)は、そちこちに燃え上がっています。その焔(ほのお)が老若と男女を問わず、全国民の心の中に、もっと赤々と、しかも正しく燃え盛るように。この願いがスポーツニッポンを貫いて流れる精神であります』

 

今年、私たちはあらためて創刊の精神に立ち返って“愉しい”というキーワードを選びました。スポーツおよび芸能・文化などエンターテインメントは、戦後の苦難を乗り越える明るい希望の力となりました。その後もあまたの時代の試練に磨かれながら、いまも大きく発展・成長を続けています。これは、商売や打算抜きに“愉しむ”ことのできるなにかを、人々が求めているからにほかなりません。

スポニチは創刊の日から今日まで、新聞を発行し続けています。またこの75年間でスマホやパソコンで読むデジタルサイト「スポニチアネックス」など、時代のニーズに応える新たな情報発信ツールを生んで、世の中の多くの皆さまに情報をお届けしています。私たちは昔も今もスポーツやエンタメと関わるさまざまなサービス事業を行う総合メディア企業ですが、さらに一歩進んで「愉しさ製造業」になることを目指してまいります。

コンテンツの無限の可能性を追求し、そこに新しい価値を量産する。“あなたの楽しいをもっと愉しく”。創刊75年から100年へ、さらにその先へ―愉しさ製造業に進化するスポニチを、どうぞ今後ともよろしくお願いします。

 

2024年4月

スポーツニッポン新聞社

代表取締役社長

小菅 洋人